公開日:2020年8月6日

更新日:2020年8月6日

本内容は、 株式会社Voicy で公開されている わおんDX チャンネル 6月10日の放送内容を記事化したものです。

ゲスト: 株式会社ドーム Digital Division ビジネスプランニング部 チームリーダー 佐々木 啓 様
放送日:2020年6月10日

はじめのあいさつ

みなさん、こんにちは。わおんです。
また、水曜日になりました。いかがお過ごしでしょうか?
わたくしもだんだんVoicyを録るのに慣れてきたのですが、Voicyを録っていると、たまにハプニングが起こるんですよね。変な音が入っちゃたりとか、明らかに噛んでいたりとか。前にそれで録り直そうとしたことがあるのですけど、録り直した後よりも、録り直す前の方が自然体で良い音声が録れていたんですよね。まぁ、今日も少しハプニングが起きているのですが、一発録りでそのまま放送したいと思います。

さて、今回は株式会社ドームの佐々木さんにインタビューしました。

なぜ、佐々木さんにインタビューしたかというと、佐々木さんはもともとBIツールどころかExcelも使えなかったそうなんですね。そこでリスナーの方の中には、BIツールを使いこなすって、そんなに簡単じゃないと感じていらっしゃる方もいるのではないかなと思い、佐々木さんの場合はどうだったのか?正直な感想や、使いこなすまでの取り組みについて聞いてみました。

ちなみに、今回の放送のタイトルを<Excel脱却>と書いているんですが、決してExcelを使うことが悪いというわけではなく、むしろExcelで作業した方が良いという場合もあります。

では、なぜドームさんがExcelを脱却する必要があったのか?ということについても、佐々木さんが話してくださっているので、ぜひ聴いてみてください。

 

ゲストは株式会社ドームの佐々木さん

わおん: 今回は株式会社ドームから佐々木さんにお越しいただきました。

佐々木さん: こんにちは。よろしくお願いします。

わおん: よろしくお願いします。では早速ですが、まず会社紹介をお願いします。

佐々木さん: はい。わたくし株式会社ドームに勤めております、佐々木です。
ドームという会社は、スポーツアパレルのアンダーアーマーを取り扱っている会社です。
売上のメインは、ほぼほぼここで。
それ以外にも、「DNS」というサプリメントですね。プロテインとか、サプリメントを売っている会社です。その他にもテーピングとかあるんですけど、その辺をメインでやっている会社になります。

わおん: 結構、アンダーアーマーって大きいロゴがついているので、着ているとアンダーアーマーだなってわかりますよね。

佐々木さん: (笑)そうですね。最近ようやく日本でも、ここ十年で、皆さんに何となく知ってもらえるような存在になれたかな、というふうに思っています。

わおん: ありがとうございます。スポーツに関する衣類であったり、テーピングなどのグッズであったり、あとサプリメントも扱っているということで、次に、佐々木さんの自己紹介をお願いしても宜しいでしょうか?

佐々木さん: はい。わたくしの今の仕事は、経営企画部に所属しています。やってる内容としては、主に数字の管理だと思っていただいて大丈夫です。会社の予算でしたり、実績、売上も経費もそうですね。あとは在庫周り、販売計画、生産計画周り、またオペレーションの改善系も含めて、その辺もやっております。

ちょっと学生時代に遡るのですが、小学生の頃から高校3年生までずっと野球をやっていました。チームはなんと見事、今年中止になってしまいました甲子園に行きまして。。。

わおん: そうなんですね!(驚)

佐々木さん: わたくしは、あまり試合に出ていなかったのですが、まぁチームとして、そこそこ良い思いができたな、というふうに思っています。その流れで、大学に入ってからは自分でプレーするのをやめて、高校の野球部でコーチをしていました。そんな訳で、今やっている数字周りの仕事とは全く無縁で、社会人一年目のスタートの段階では、PCのコピペのショートカットキーを知りません、Excelの四則演算ぐらいしかできません、という状態からスタートして、今の仕事を六年かけて、なんとかやりくりできているような、そんなわたくしでございます。

わおん: なるほど。今までこの<わおんDX>というチャンネルでは、かっこいい話をいっぱい取り上げてきたんですね。ですが、ちょっと今日は、なぜ佐々木さんに登場いただいたかというと、かっこいい話もいいのですが、赤裸々に実際BIツールを使ってみたけど、こんなことが難しかったとか、こういうところがうまくいってないとか、そういう良い面と悪い面と両方正直に、聞けたらなと思っています。

佐々木さん: はい。本当にかっこいい話ではなくて、泥臭いの話になってしまうんですけど、よろしくお願いします。

わおん: よろしくお願いします。ちなみに、もう一個聞きたいのですが、先程、ドームさんって元々部活やスポーツをされていた方が多いのかなって思うんですが、入社した当時っていうのは、そういう数字周りの仕事がしたかったんですか?

佐々木さん: そうですね。。。正直言ってしまうと、これといって、どこの部署が良いというのが、他の人に比べると特段なかったかな、というのはあります。

わおん: ということは、入社前は自分が経営企画部で数字を扱う仕事をするなんて、まったく想像していなかったところから、スタートしているという感じですね?

佐々木さん: そうですね。まさにそうで、最初配属される部署の名前を聞いた時は、当時プランニング部っていう名前だったのですが、「何だそれ?」「何やるんだ?」っていうところからスタートして、「数字を触るんだよ」っていうことを先輩から伺って、「そうなんだ、大丈夫かな?」っていう。得意科目は数学じゃなくて、算数なら、まぁいけるんだけどな、みたいな…(笑)。

僕はもう中学受験で終わってしまったので、そんな状態で社会人一年目をスタートし、当然自分と一緒の部署の人たちは、Excelもショートカットキーをかっこよく使いこなしながら、シャカシャカやりますし。与えられたタスクの、実際にやる時間も短くてパパっと進めますし、もうそれに焦る感じですね。なので、デスクの真横のところにショートカットキー一覧っていうのを貼り付けて、マウスの電池を抜いて、ひたすら覚えるというところからスタートしましたね。

わおん: 実はわたくし、そこに共感できる部分があって、わたくしも元々IT業界にいたわけじゃなかったので、社会人五年目の時にIT業界に転職したんですけど、一番最初に上司から言われたことって「マウスを使うな!」でした。「使うな!」って言われて、まずExcelのショートカットキーをわたくしも覚えていました(笑)。

はい、そんなところからスタートしてるということで、先ほど数字を扱う仕事っていうのが出てきたんですけども、具体的にどんなデータを使ってるのか次のチャプターで聞いてもいいですか?

佐々木さん: はい、よろしくお願いします。

 

アパレル業界のデータ

わおん: はい、今度はデータの話を聞いていきたいんですが、アパレル業界のデータってどんな特徴があるのか、教えていただいてもいいですか?

佐々木さん: アパレル業界のデータの特徴は、とにかくデータ量が多いのではないかなというふうに思います。というのは、例えば一枚のシャツにしてもSサイズから3XLまであったりするので、その一つの同じカラーの商品だけでも、6つ商品があるという形になるので、それがポロシャツがあって、シャツがあって、ショーツがあって、さらには靴があってとなると、膨大な商品マスターの量にもなります。それと掛け合わせて、売上があったり、在庫があったりするので、データ量は非常に他の業界と比べて多いんじゃないかなという ふうに思っています。

わおん: そうですね、今<マスター>という言葉が出てきたんですけど、そもそもマスターのデータが多い。そして、さらに商品は、毎年微妙にマイナーチェンジしていきますよね。

佐々木さん: そうですね。

わおん: ぱっと見、似てるんだけど、ボタンがチャックになったとか、若干形が変わったとか。年々、さらにデータが増えていくのかな、というふうにイメージしています。

佐々木さん: そうですね、2014年に入社したのですが、もうかれこれ丸6年、その6年間で出会った商品をデータ量にすると・・・って考えると、もう計り知れないです。一体何万行になるんだという勢いで、それぐらい量は多いと思います。

わおん: そうですね。どれぐらい売れたのかっていうデータも見ると思いますし、今、在庫ってどうなっているんだっけ?というのも見ると思いますし、新しい商品を企画するときもデータを見ると思いますし…、常にこの膨大なデータを見てるのかなと思うんですけど。

佐々木さん: はい。

わおん: これを最初は、何を使ってデータ管理していたんでしたっけ?

佐々木さん: 最初はもちろん、数字を抽出するシステムはあったんですが、ほぼExcelで集計作業をしていた感じです。

わおん: Excelを使ってたんですね?

佐々木さん: そうですね。まさに覚えたショートカットキーが生きるぞ!と。覚えた業務でシャカシャカこなせるようになってる自分に多少酔ってる期間もあり(笑)。ただ、それをなんとなく過ぎると、もう限界だな、というのがだんだん見えてきたようなイメージですね。

わおん: そうですよね。わたくしも実はちょっとのExcelファイルを見せていただいたんですけど、まずシートがめちゃくちゃ多いし、そうなると、そもそもファイルを開くのに時間がかかりますよね。

佐々木さん: そうですね。

わおん: 他にExcelでデータを管理している上で困っていたことってありますか?

佐々木さん: そうですね。やはりデータ量が多いと当然ファイルも重くなるので、せっかくいいところまで来たのに、フリーズ!みたいなことがあって、もう泣く泣く、もう1度やり直したっていうのが、数え切れないくらいありますね。

わおん: そうですよね。あと、作業時間がよりかかると思うんですけど、わたくしのイメージはExcelだと結構関数を入れたりとか、コピペとかする中で、途中でズレてたとか、関数を入れているのに気づかなくってエラーになっちゃったとか、そういうことないですか?

佐々木さん: ありますね。本当にしょっちゅうあって。できたと思ったら、合計のところが合っていないので、「あれ?どこ間違えてるんだっけ?」という間違い探しの時間がまた発生し、まさにウォーリーをさがせのウォーリー…どころじゃないですね。ウォーリーのアイテムを探すぐらいの勢いで、チェックをしてたっていう。そんな感じで仕事してましたね。

わおん: そうですね。というわけで、結構Excelファイルでデータを管理するのが大変だっていう時期から、ある対策を打ったと聞いてるんですが、その対策とは、ズバリなんでしょうか?

佐々木さん: そうですね、対策はもうPower BIを導入しよう!ということになりました。Excel作業を一切廃止して、そっちにシフトしていこうということで、会社全体が動いてくれたというのが一番の解決かなと思ってますね。

わおん: ちなみにExcelファイルだと作業効率が下がっているというのは、佐々木さんから上司の方に上申したのですか?

佐々木さん: そういうわけではないんですが、デジタルの知見がある方が入社されて、今の業務を見てくれた時に、さすがにこのままじゃいけないねと。そこで、社内でいろんなオペレーション周りをサポートするシステムの導入案件が増えていったようなイメージですね。

わおん: なるほど。ちなみにPower BIを使い始めて今、何年目ぐらいですか?

佐々木さん: 今は二年弱ぐらいですね。

わおん: なるほど。二年前Power BIを使っていこうって話が上がった時に、何か反対意見とか上がりました?

佐々木さん: そうですね、反対意見とまでは言わないですけど、新しいものを導入してまた一からやり方を覚えるというところに抵抗があるっていうのは、みんな少なからずあったかなというふうには思っています。ただ、一回頑張って、一番最初の所を少し苦労して覚えれば、こんな便利なものはないので、是非是非、みなさんおススメでございます!

わおん: なるほど。佐々木さんは、社員にもどんどんPower BIを使っていこう!と推進する立ち回りだったんですよね。

佐々木さん: ん~そうですね。それで言うと推進する立ち回りは別にありましたね。わたくしはもう、いちユーザー。

わおん:そうなんですね!(驚)

佐々木さん: はい。

わおん: 佐々木さん自身は抵抗なかったですか?Excelから Power BI へ変わるとなった時。

佐々木さん: 若干やっぱり抵抗がありましたね。今まで覚えたショートカットキーは何だったんだ?っていう。あれだけ苦労して2~3年間毎日、ピアノのごとくコードをたたいていたことが、もう役に立たなくなる時代になるのかっていうのを、ものすごく感じましたね。

わおん:なるほど。そしたらそんなちょっと抵抗する気持ちもありつつPower BIを使い始めたということなんですけども、佐々木さんがPower BIを使いこなせるようになるまで、どんな風に取り組んできたのかっていうのを次に聞きたいと思います。

佐々木さん: はい。

 

次回予告

いかがでしたでしょうか?
ドームさんは、アンダーアーマーのスポーツウェアやフットウェア、さらにサプリメントやテーピングなどのメディカル用品も扱っています。以前、オフィスにお邪魔したことがあるんですが、ドラマに出てくるような綺麗でオシャレなオフィスで、敷地内にはジムもありました。あとすれ違う社員さんが、みーんな運動神経が良さそうでした。

今日のインタビューの途中で、佐々木さんが「Power BIおすすめでございます!」と言ってくださったんですが、インタビューの後に、「決してわたくしはPower BIの回し者ではありません!」とおっしゃっていました。これは本当です。

さて、次回なんですが、佐々木さんがBIツールを使いこなすまでに、どのように取り組んできたのか、そしてどのような効果を感じてきたのか、ということについてお話を聞きたいと思います。

それでは今回も最後まで聞いてくださって ありがとうございました。

次回放送内容「株式会社ドームのExcel脱却ストーリー(後半)」は、こちらです。

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