公開日:2024年11月22日

更新日:2024年11月11日

2024 年 6 月 20 日(木)、21日(金)に幕張メッセで「AWS Summit Japan」が開催され、ジールはBRONZEスポンサー企業として参加しました。「AWSデータ分析基盤&オブザーバビリティ」と題し、日本通運株式会社の提供する CO2排出量可視化ツール「エコトランス・ナビ」のデータ基盤とダッシュボードをAmazon QuitckSight、Amazon Redshift、AWS Glueを利用したユースケースとしてご紹介しています。また、展示ブースではクラウド高度運用のためのオブザーバビリティのユースケースとデモをご紹介しました。今回も突撃隊長ウエムラ自ら潜入し、レポートさせていただきました。本記事は前編後編のうちの前編になります。

※なお、レポートは前編後編と別れており、こちらは前編になります。
後編はこちら

 

イベント概要

名称    AWS Summit Japan
開催日時  2024年6月20日(木)10:00 – 18:30、6月21日(金)10:00 – 17:00
会場    幕張メッセ 〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1
主催    アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社
https://aws.amazon.com/jp/SUMMITs/JAPAN/

【タイムテーブル】
https://pages.awscloud.com/rs/112-TZM-766/images/AWS-SUMMIT-2024-JAPAN_Agenda.pdf

 

受付

9:30に海浜幕張駅に到着しました。
さすが千葉ロッテマリーンズの本拠地。マーくん(右)、リーンちゃん(左)がお出迎えしてくれました。

駅を出ると会場に向かわれる方がぞろぞろと歩いていました。入口に到着する頃には、受付を待つ方で長蛇の列。じりじりと強い日差しが照り付ける中、待つこと20分。ようやく受付の順番が回ってきました。事前登録をしていたので、QRコードで入場しました。10時から始まる基調講演を聞くため、足早に講演会場へ入りました。暗がりの中で前方の巨大スクリーンに映し出されるきらびやかな映像と、巧みなエフェクトで華麗なテクニックを披露するDJの方とのコラボレーションが、これから開幕するSummitに向け、一気にテンションを盛り上げてくれます。

基調講演会場の様子

 

基調講演

基調講演の会場が指定席で立ち見になっていたので、サテライト会場で講演を聞きました。
はじめにAWSのMatt Garman CEOからコメントがありました。

Matt Garman
CEO,Amazon Web Services


Matt Garman氏:今年1月、日本のクラウドサービスの需要拡大に対応するため、2027年までに2兆2,600億円に上るクラウドインフラを国内へ投資する計画を発表しました。今回の投資を通じて、日本のGDPに5兆5000億円規模の経済効果を与え、毎年30,000人規模の雇用創出が見込まれます。このような形で日本に貢献できることを嬉しく思います。

生成AIにはクラウドが不可欠で、クラウド導入やクラウド移行を加速させることが企業のイノベーション推進につながります。
そのため、新たな学び、ネットワーキング、ソリューション、未知なる可能性に出会える場として、2日間このAWS Summitを存分に楽しんでください。

次に、ハイミ バレス Amazon Web Services Inc.APJ バイスプレジデント &マネージングディレクター 兼 日本マネージングディレクターからのコメントがありました。


ハイミ パレス氏:日本は、Amazonにとって重要な市場です。今こそ日本のテック業界に携わるタイミングということで、われわれは生成 AI の普及に対応すべく、「Amazon Bedrock」を日本で立ち上げました。アメリカに次いで2か国目です。日本のクラウドインフラを整備し、この先のイノベーションを起こすため、 2027年までに2 兆2600億円の投資を行うとことを今年の1月に発表しました。

今回150 を超えるブレイクアウトセッション、 50 以上のお客様のセッション、そして2,260 以上のコンテンツを展示しております。また119 社がAWS のスポンサーです。
ぜひ皆さん、この学びの体験をエンジョイしていただき、アイディアの源泉としてもらい、未来のイノベーションにつなげていただきたいと思います。

次に、ヴァーナー ボーガス (博士) Amazon.com, Inc. 最高技術責任者(CTO)兼 バイスプレジデントの講演がありました。
※以降の講演の内容につきましては、文字数の関係でそのままご紹介するのではなく、私がまとめて要約する形でご紹介します。

ヴァーナー ボーガス (博士)の講演では、東南アジアの小規模農家を事例に挙げたAIによるお米の効果的な生産をもたらす方法、コンピュータービジョンを活用したサーモンの養殖管理、乳がんの検査をAIを活用した画像解析を使ってマンモグラフィーを行う方法、AI を活用しジェネリック医薬品を所得者患者に提供する取り組み、画像認識・協調フィルタリングなどを活用し児童の人身売買や性的虐待を発見する方法などの事例紹介がありました。
最後に、「Now, go Build.」というメッセ―ジを残していました。より大きな課題に立ち向かってほしいという力強いメッセ―ジ性を感じました。

次にジャレッド カプラン氏 Anthropic(アンソロピック) 共同創設者 兼 チーフサインティストの講演がありました。

ジャレッド カプラン氏の講演では、Anthropic’s Cloud 3 が7月より利用可能という発表がありました。これにより、データを国内に留める事が必要なケースや、より低いレイテンシー(遅延時間)が求められるケースで有効な選択肢となると述べていました。

また、恒松 幹彦氏 アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 執行役員 からもお話をいただきました。

恒松氏の講演では、AWS は、生成AIにおけるお客様のニーズをインフラの層、ツールの層、アプリケーションの層の三つのスタッグに整理し、生成 AI を利用したアプリケーションの構築に置いて、最も簡単かつ安全に構築可能にすることを目指していると述べていました。

三つの層の説明はこちらです。

●インフラの層
インフラの層は基盤モデルを構築したいお客様向けに、高い拡張性とコスト効率を実現する計算資源とソフトウェアを提供します。
●ツールの層
ツールの層は基盤モデルをカスタマイズし、アプリケーションを構築しようとするお客様向けです。アマゾンベッドロックは最も幅広い基盤モデルの選択肢と開発者を支援する豊富な周辺機能を提供します。
●アプリケーションの層
アプリケーションの層は生産性向上、インサイトの獲得、創造性の創造力の向上を促します。

その他、ソニーグループ株式会社 常務 CDO 兼 CIO 小寺 剛 氏より、カメラのオートフォーカス機能やゲームにおけるレーシング AI エージェント、ID や決済におけるフロードディテクション、不正検知機能など生成AIの展開拡大における事例の発表がありました。また、株式会社 ispace Director of Information Security and Global ITのウッドハム ジュニア ダン ラマー 氏 からは、AWSを活用して月にある水資源を使ったエコシステムを開発すし、運用効率とセキュリティを最大化した事例の発表がありました。

 

 

会場

150を超えるセッション

初心者から経験者まで学べる!150 を超える AWS セッション・事例セッション・パートナーセッションが広がっていました。

 

250を超える展示ブース

AWS ソリューション・業界別展示・事例展示やパートナーソリューション展示など 、250 を超える企業の展示ブースがありました。

 

メッセージボード

大きなメッセージボードも併設されていました。
さぁ、ここで問題です。
わたしくし、BI online 宣伝メッセージをどこに書いたでしょーか(笑)

正解は、a の下に、 BI online by Zeal uemura を残してきました。

 

お昼

お昼は昼食引換券をいただき、塚田農場のボリュームたっぷりなお弁当をいただきました。

 

AWSのマスコット

会場には、AWSのマスコット「くらにゃん」が歩いていました。
かわいいマスコット目当てに、多くの方が一緒に写真撮影を行っていました。

 

AWSで実現可能?パネルエリア

こんなこと実現できるのかな?の解説パネルがありました。こういうおもしろい発想、大好き。ドラえもんみたいと、しばらく妄想しながら眺めていました。

以下、のび太君とドラえもんの会話を補足した、上村妄想劇場にお付き合いください。

ARネームプレート

のび太君:「はぁ~あ、新しいクラスになると人の顔と名前を覚えるのって大変なんだよね。相手は分かって声をかけてくれるんだけど、名前が出てこない、あの人誰だっけ?ってことあるんだよね。名前が浮かび上がるような道具あればいいのに。」

ドラえもん:「のび太君、名前を覚えるの得意じゃないもんね。あ、それならこれを使えば解決するよ。テッテレー、ARネームプレート」

のび太君:「メガネ!?どうやって使うの?」

ドラえもん:「このARグラスをかけると、搭載されているカメラから顔の画像を取得し、Amazon Recognitionを用いて顔認識を行えるメガネなんだよ~」

このARネームプレートは、顔認識されたデータを、ARグラスに送信し、AR上にその人の名前をゲームのネームプレートの様に表示するのだそうです。初対面の人には名前を設定する必要があるそうです。


 

スタイリングを指導してくれる鏡

のび太君:「今度しずかちゃんとデートの約束したんだけどさ、美容室でセットしてもらった時はばっちりキマっていたのに、自分で髪の毛をセットするとうまくいかないんだよね。鏡を見ただけで、プロのスタイリストが僕の髪形をアドバイスしてくれる鏡ないかな。」

ドラえもん:「のび太君ずいぶん張り切ってるね。普段の様子を知っているしずかちゃんなら、のび太君の寝ぐせは許容範囲かと思うけど。。。」

のび太君:「そんなこと言わないでよ。」

ドラえもん:「なんだか今回は気合が入っているから、あれを出すか。テッテレー、“スタイリングを指導してくれる鏡” この鏡を使えばのび太君の寝ぐせも一発でカッコいい髪形に早変わりするよ。」

のび太君:「ありがとう、ドラえもん。」

AWSのメッセージング、ビデオ会議サービスを利用して利用者とスタイリストをリアルタイムで繋ぐことで、自宅にいながら美容室さながらのパーソナライズされたヘアスタイルを相談できるアイテム。AIによる会話記録の分析と、一人一人に合ったカルテを自動で作成し、自分にぴったりのヘアスタイルを実現できるそうです。


 

後編に続く

 

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