DXのためにビジネスデータを効率的に可視化できる手段が求められている中、様々な個性を持つBIツールが競い合うようになってきています。そうした多様な選択肢の中から比較・検討して、自社にふさわしいBIツールを選定することが求められています。
株式会社ジールでは、BIツール19商品を一挙にデモでご紹介する「BIツール デモマラソン 2021」というウェビナーを開催し、多くのご参加をいただきました。今回は、そこで紹介された多彩なBIツールの中から、米Domo社の「Domo」をご紹介いたします。
Domoを一言で言い表せば、「データと人々をつなげるビジネスプラットフォーム」です。わかりやすいUIと豊富なデータ処理機能に加え、ユーザ間のコミュニケーションにも重点を置いているのがDomoの大きな特長です。従業員みんなでデータ活用を進めてゆきたいと考えるならば、Domoは非常に有力な選択肢となりうることでしょう。
目次
1. BIツールとしてのDomoの特色
ビジネスデータ集約のためのプラットフォーム
Domoは、企業内の各部署に散らばったデータを1か所に集約するためのアーキテクチャとして設計されています。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上図は、Domoの機能の全体をまとめたものです。Domoが非常に多くの要素が組み合わせられて作られたシステムであることがおわかりいただけるでしょう。一見すると、非常に複雑なツールのように感じられるかもしれませんが、Domoの設計思想は至ってシンプルです。すなわち、
そのようなビジネスプラットフォームとして設計されているのが、Domoだといえます。
Domoでできること
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
Domoを使ってできることとして、主に3点が挙げられます。
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必要なデータを1か所に集約して、ビジネス上の質問に対してそれを基に即座に回答することができる。
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チーム間でのコラボレーション(共有)を促進して、専門家の知見を活かすことを容易にする。
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アラート機能やモバイルアプリによって、データ活用を無理なく続けられる。
データの接続、準備、視覚化、コラボレーション、そして最適化(モバイルアプリなどでのアラートや共有)。Domoには、企業のROI(費用対効果)向上を実現するための機能が、全てオールインワンで提供されています。
BIツールとしての特徴
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
BIツールの主な機能といえばデータビジュアライゼーション(データの可視化)ですが、Domoが他のBIツールと大きく異なる点として、その前後の工程へのサポートがシステムの中に組み入れられていることが挙げられます。つまり、データソースへの接続とデータの貯蓄という準備段階の工程、および可視化したデータのユーザへの通知と共有といった活用段階の工程です。企業組織をデータドリブンなものにするというときに、前者はコストや対応スピードに影響しますし、後者はデータの活用によりいかに成果を出すかという点に直結するものです。
Domoは、データ分析やビジュアライゼーションというBIツールとしての機能に加え、その前段・後段の工程もワンストップで実現することを可能にしてくれます。1つのサービスで、これらのプロセスの全体を担うことができる、ということになります。
この前段と後段の工程それぞれについて、さらに詳しく見ていきましょう。
データ収集と加工編集の完全自動化
必要なデータソースへの接続や、それをどう加工・編集して蓄積してゆくかの設定を、SQLコードのような専門的な前提知識がなくとも、ブラウザ上でのグラフィカルかつ直感的な操作で実現できることは、Domoの大きな強みといえます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上図の左側のように、Domoにはデータソースに接続するための1,000以上のコネクタがあらかじめ用意されており、データの収集を自動化することが可能です。
また、右側のようなグラフィカルなツールでデータどうしを関連づけてゆくことで、元のデータの加工や編集を自動化する設定をコーディングなしで簡単に行うこともできます。
監視設定やアラートの設定の容易さ
Domoが行う後半の工程へのサポートのうち、第1の特長として挙げられるのは、データ監視やユーザへのアラートの設定の容易さです。
Domoには、BIツールとしての活用をより有効にするため、数値があらかじめ定めておいた値に到達するかどうかを監視したり、その値に到達したときにメールなどでユーザに対してアラートが発信されたりといった機能が用意されています。
その設定方法は非常に分かりやすく作られており、自由な文章の中に監視する数値を埋め込む形で、Domoの指示に従って誰にでも簡単に設定することができます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上図の中にアラートの文面が引用されていますが、これは、数値以外の部分を文章の形で先に書いておいて、数値の部分だけを自動でリアルタイムの値にして通知する、というような形で作られているものです。
手元で必要な情報を把握し、アクションの起点に
第2に、モバイルアプリによる情報の迅速な共有が挙げられます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
Domoには、データの分析結果の共有という点で便利に作られたモバイル端末用のコミュニケーションアプリ(SlackやLINEのようにリアルタイムでのメッセージのやりとりが可能なアプリ)が用意されているので、Domoのシステムからアラートを受信したときに、すぐにモバイル上で部下に問題点や原因を確認することができるようになっています。
また、それを通じて共有したデータに基づいて、すぐに他部門と対応を協議するような形での活用も可能になっています。
活用事例 ~テーラーメイド ゴルフ株式会社~
活用事例として、テーラーメイド ゴルフ株式会社のケースがあります。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
こちらの企業では、Domoを活用したことで、経営陣から店舗スタッフまで、徹底したデータドリブン組織への変革に成功した、とのことです。
具体的な導入効果として、
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データの集計のための工数が不要になり、その分データから得られる情報をもとに考えて行動する習慣がついた。
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店舗ごとの売上を15分単位で把握して、適切な接客対応に活かせるようになった。
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売上目標の達成度合いを店舗間で比較できるようになって、スタッフのモチベーションが向上した。
などの利点があった、とのことです。
2. Domoの機能と使い方 ~デモ操作~
それでは、具体的に実際の画面上での操作をご説明しながら、Domoの使い方を見てゆきたいと思います。
注目していただきたいポイントは、以下の3点です。
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“Buzz”による情報の共有
データのスナップショットを撮り、ダッシュボード上で情報の共有が可能 -
グラフィカルに表現されている、データの接続
Domoに接続されたデータは常に可視化されている -
ドラッグ&ドロップで実施可能なETL変換
コネクタをドラッグ&ドロップし画面上で繋げるだけでETL変換が可能
とりわけ、”Buzz”はモバイル端末などにも情報を共有できる仕組みであり、社内での情報の共有を早くしたいとお考えの方にとっては、非常に興味深いのではないでしょうか。
BIツールとしての使い方 1 ~ダッシュボードとBuzz~
Domoは、ブラウザで立ち上げてウェブアプリとして操作できるように設計されています。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
この例では、最初の画面はCFO Dashboardとなっており、株価などの重要なデータを可視化したものを「カード」としてダッシュボード上に配置し、ひと目で現在の状況が把握できるようになっています。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上図のように、直近の財務状況がつぶさにわかるような一覧表や、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
先月の各種金額の前月差を色付きの表にまとめていて、どの製品のどの支社が良くてどこが悪いのかが一目瞭然にわかるものなど、さまざまなカードがあります。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
商品紹介のところで、あらかじめ作っておいた文章に現在の数字を埋め込むことができる、とご説明しましたが、その一例が上図のカードになります。この「359.8」という数字は、データによってリアルタイムに更新されていきますが、その他の文面、すなわち「売上は」「~億円で」「先々月と比較して」などは全て先に設定しておいた文章となっており、数字の部分だけが時々刻々と変化して表示される形になっています。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
グラフなども表示できます。例えば、このような月別売上推移の棒グラフや折れ線グラフのようなものです。
この中で特定の月のデータを詳細に見たいときは、グラフ上でその月のところをクリックするだけで、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
当該月の月別売上推移のデータが詳細に表示されるようになっております。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
そのうち、例えば「この折れ線グラフの中で、達成率が90%や85%などとずいぶん低くなっている期間があるけれども、どうしてだろうか」と疑問に思ったときは、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
グラフの上でその期間をドラッグして範囲を指定することで(上図では、その指定された範囲が青くなっています)、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
その期間にフォーカスして、詳細に分析してゆくことができます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
その中で、達成率が一番低い月の支社別のデータを表示したグラフがこちらです。ここから詳しい状況にフォーカスしてゆくことも可能ですし、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
例えばこのように、一番顕著に差が現れている名古屋支社のところをクリックすると、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
その名古屋支社での事業別の売上金額をさらに詳細に表示して、変化を探っていくこともできるようになっています。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
もし、この段階でデータそのものの編集が必要になれば、この”Edit”のアイコンをクリックすることで、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
データの編集画面に移行することも可能です。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
名古屋支社の事業別売上のグラフに戻りまして、たとえば「この名古屋支社の状況を共有したい」というときには、
ここにある”Annotation”のアイコンをクリックし、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
“Take a Snapshot”をクリックすると、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
こちらのグラフのスナップショットを撮ることができます。
このスナップショット機能ですが、パソコンのスクリーンショット機能などと比べると非常に便利にできています。画面の左側に、ドローやテキストなど描画関係のアイコンが表示されていますが、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
これを使えば、上図のようにスナップショットしたグラフの中に印や文字列を記入することができ、これをそのまま共有することができるのです。
このような情報を共有するためのツールとして、BuzzというチャットツールがDomoの中に組み込まれています。
ここで使用しているデモデータにはBuzzを使ったやりとりの例も入っています。それを見てみると、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
“Miho Fujimoto”というユーザが、既にこの共有機能で別の事業別データをシェアしていますね。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
それを拡大すると、このような感じになっています。
「ここがおかしい」「どうしてですか?」といった疑問点を、グラフなどに書き込んだ形で、リアルタイムで他のスタッフに問いかけることができるわけです。
このような、Buzzというコミュニケーションツールが一体となっている設計は、データ分析の結果として問題点が見付かったときに、それを企業内ですぐに共有できるという意味で、非常に面白いものだと思われます。
BIツールとしての使い方 2 ~データへの接続と加工編集~
データウェアハウス
では、このような分析や共有の元になるデータは、一体どんな形で取得され、加工されているのでしょうか。
最初に表示されたダッシュボードに戻ると、画面の一番上に”DATA”というアイコンがあります。これをクリックすると、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
このような形で、データウェアハウスの構造がグラフィカルに表示されます。これを見れば、先ほどのデータに他のデータがどのようにつながっているかが直感的に把握できるようになっています。
外側に描かれているソースから、内側の円にデータが渡され、それが最終的に真ん中にあるデータ、すなわちDomoが使うデータへとつながる様子が図示されています。
この例に関しては、世界中のデータをまとめているものなので、非常にソースも多く複雑に作られていますが、それでもグラフィカルに表示することによって、ここまで構造が把握しやすくなります。
データソースへの接続とデータの加工編集
このような複雑なサイトで操作をすると、あちらこちらに影響が出てしまうので、サンプルとしてもっと単純な構造のサイトでご説明したいと思います。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
こちらは、非常に少ないデータソースで作られたデータウェアハウスです。
このデータウェアハウスで、データソースへの接続の操作を試してみましょう。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上から2列目のメニューバーのうち、「データを接続」という欄の一番左側にある「コネクター」をクリックしてみましょう。そうすると、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
このように、数多くのデータソースが一覧の形で出てきます。
この上の検索欄に、例えば”big”と入れると、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上図のように、すぐに利用可能なBigQueryがサジェストされます。
こうやって探し出したデータソースをそのまま選択することでも接続できますし、
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
検索欄の下にあるデータベースのタブを選べば、それぞれのデータベース上に蓄積された企業内のデータを取得することも、非常に簡単にできるようになっています。
次に、データの加工・編集についてご説明したいと思います。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
上から2列目のメニューバーの右側、「MAGIC変換」というところの一番左に「ETL」という項目があります。これを使えば、SQLなどを書かずにデータの加工・編集の流れをグラフィカルに設定してゆくことができます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
「ETL」のアイコンをクリックすると、上図のような画面が表示されます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
左側のカラムから右側のカラムに、「入力DataSet」や「出力DataSet」をドラッグ&ドロップすると、上図のような表示になります。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
次に、それぞれの入力データセットのアイコンに、具体的に使用するデータセットを割り当ててゆきます。下の欄から「DATASETを選択」をクリックすると、このように一覧表が出てきます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
その中から目当てのデータセットを選択して、右下のオレンジ色のボタンを押せば、それだけで加工元のデータのセットが完了します。
同じように、もう1つの入力データセットも選択してゆきます。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
ここでは、シンプルに入力データセットと出力データセットを結合してみましょう。
入力データセットの右側の丸印をクリックしてドラッグし、出力データセットの左側の三角形のところでドロップしてみます。そうすると2つのデータセットの間に矢印が描かれます。
その上で、下欄で適当な項目を選べば、設定が完了します。
出典:ジール.「【ウェブセミナー】業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ」セミナー 「Domo」パートより抜粋(2021年12月15日実施)
もっと複雑なデータ加工も、これと同じように設定してゆくことができます。
行いたい加工を左側のカラムから選んで、ドラッグ&ドロップします。例えば、テキストのところから「列を結合」というものを選んで、入力データセットと出力データセットの間あたりに配置してみましょう。
その上で入力データセットの右側の丸印のところから、「列を結合」の左側の三角形のところにドラッグ&ドロップし、下欄を適当に設定します。
さらに、「列の結合」の右側の丸印と出力データセットの左側の三角形を結合すれば、データ加工の工程がひとつ完成できるわけです。
このように、グラフィカルで直感的な操作で完結した設定画面が備わっているため、操作にさえ慣れていけば、かなり複雑なデータ加工もノーコードで設定してゆくことができます。
3. Domoのおすすめポイント
BIツールとしてのおすすめポイント
さて、このような特色を持ったDomoですが、おすすめポイントを3点にまとめますと、
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リアルタイムの情報共有を簡単に実現できる点
ダッシュボードで情報をチェックし、すぐに編集してそのまま共有できる、というスピード感には素晴らしいものがあります。たとえば、グラフのスナップショットを撮って、文字を書き込んで、Buzzで共有するという迅速さは、現状ではDomoにしかできないことだと思います。 -
データの収集と視覚化を完全に自動化している点
自動化された処理によって、ビジネスの状況をリアルタイムで把握し、それをそのまま業務に活用できる、というのは、データドリブンな状態を実現するためのBIツールとしては理想的な仕様になっています。 -
データ収集から共有までワンストップであるため、追加費用が不要である点
DomoのサービスはSaaS(Software as a Service)として提供されており、ブラウザからクラウドサーバにアクセスしてウェブアプリ上で全ての操作を行うように設計されています。そのため、プラットフォームや開発などのコストを節約することができ、サーバを導入するコスト、運用管理のコスト、データセンターのコストといったものも、CPUやメモリといったハードウェアを増強するために課金が必要になる心配もありません。
むすび ~企業内でのデータ共有のためのコミュニケーションツール~
“Domo”という製品名は、日本へのホームステイ経験のある創業者が、日本独特の「どうも、どうも」というコミュニケーションの取り方からヒントを得て命名されました。
BuzzというコミュニケーションツールがDomoのひとつの柱になっていることには、ビジネスにおいて円滑なコミュニケーションを取ることの重要性を意識し、BIに関してもコミュニケーションの容易さを追求しようという設計思想を見て取ることができます。
従来、BIツールといえば、データ分析を専門に行う一部の従業員のためのツールというイメージがあり、全社でたくさんの人が同じBIツールを使うというケースはあまり見受けられませんでした。しかし昨今、全社的に一般業務ユーザもBIツールを活用することによって、より大きな効果を出そうとする動きも強くなってきています。そうなってくると、重要になってくるのは、BIユーザ同士のコミュニケーション機能です。
BIツールのユーザ同士が、リアルタイムかつシームレスに、データを基にしたコミュニケーションをBIツール上で取り合えるようになれば、より高度で創造的な仕事が実現するはずである、というDomoの設計思想は、非常に魅力的なものであると言えますね。
ジールではDomoによるDX化や導入支援を行っており、Domoに関する豊富な知見を有しています。
また、他製品も含めると1000社以上の支援実績とノウハウをもとに、あなたの会社が抱えている課題を丁寧にヒアリングし、解決策をご提案いたします。
これからDomoの導入を検討されていたり、DX化を検討されている企業の方はぜひご相談ください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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