公開日:2024年7月11日

更新日:2024年9月5日

2021年12月15日、株式会社ジールにて、『業界初!「BIツール デモマラソン 2021」代表的なBIツールを一度に見比べ』が開催されました。そのなかから、MotionBoardとDr.Sumをご紹介した部分を抜粋してご紹介します。

MotionBoardとDr.SumをリリースしたWingArc1st(ウイングアーク1st) 株式会社は、帳票分野におけるNo.1ベンダーとして知られている企業です。システム現場や業務現場をより快適にするため、効率性を重視した「価値あるソフトウェア」を数多くの企業に提供しています。

各製品のマニュアルおよびリリースノートをWeb上で公開しているうえ、1〜3ヶ月おきに情報をアップデートするほど熱心に開発されています。

職人気質のエンジニアをも虜にした、あらゆるニーズに対応できるMotionBoardと、日本で浸透しているExcel(エクセル)のような見た目のDr.Sumができることとは何か、なるべくわかりやすくご紹介します。

MotionBoard(モーションボード) & Dr.Sum (ドクターサム)とは?

MotionBoard と Dr.Sumは、ウイングアーク1st製品のひとつです。MotionBoardは、データを視覚的にわかりやすい形にするツール、Dr.Sumは、高速集計が可能なデータベースと考えてください。

以下で細かく見ていきましょう。

MotionBoard(モーションボード)製品概要

まず、MotionBoardの説明です。MotionBoardとは、上図のようなイメージでいろいろな情報を一画面で見られる、視覚化に強いビジネス関連ツール(エンタープライズダッシュボード製品)です。日本企業で特に支持率が高く、導入企業は2,400社を突破しています。

製造業に強いというイメージがありますが、経営層から現場の方まで、幅広くどの部門からも使われているエンタープライズダッシュボード製品です。

さまざまなツールと接続して使われることも多く、例えば、工場のセンサーに繋いで設備や機械のエネルギー消費量のデータを可視化したり、スマートフォンと繋いで外回りの営業の位置をリアルタイムで共有したりといった使い方をされています。

ジールから見たMotionBoard(モーションボード)の魅力

ジールの主観でMotionBoardの魅力を一言で表すと、「BIの域を超える多様な機能で職人気質のエンジニアが虜に」です。

「操作が難しいから」ではなく、「BIでここまでカバーできるのかという程できることが多い」という理由で、虜になったエンジニアがたくさんいます。コミュニティでの交流も非常に活発です。

セルフサービスBIとして操作が簡単な製品が多いなか、MotionBoardはセルフサービスBIというよりは、IT部門の方が画面開発をして、それを各部門や現場の方が見るという使われ方のほうが多いです。

MotionBoard(モーションボード)の3つの特長

MotionBoardの特長は主に以下の3つです。

  • 報告業務のレポート作成を効率化できる

  • データベースに対して入力ができる

  • チャット連携機能がついている

【報告業務のレポート作成を効率化できる】

集計・分析結果をPDFだけでなく、Excel、PowerPointにレポート出力でき、資料作成業務を効率化できます。

【データベースに対して入力ができる】

MotionBoard上からSalesforceやその他のデータベースにデータ入力することが可能な製品です。

様々な情報をまとめてひとつの画面上で確認しながら情報を入力することができるため、業務効率が向上します。

例えば「マスターデータのメンテナンスをしたい」「営業の取り組みを入力して日報のような形で共有したい」「ダッシュボードを見てそれに対してコメントをするコミュニケーションに使いたい」などの要望に応えられます。

【チャット連携機能がついている】

レポートをメールやチャットで自動配信できるため、組織全体でデータを共有しながらデータをもとに判断できます。

リモートワークなどで、メールよりもチャットでのコミュニティが主流になっている企業の方に、非常に評価されているポイントです。

Dr.Sum(ドクターサム)製品概要

次に、Dr.Sumの紹介をします。上図に記載している通り、Dr.Sumとは高速集計が得意なデータベースで、「現場に必要なデータをすぐに出せるため、データを迅速に有効活用できる」点がポイントです。

さらに、データを可視化するツールとしてDatalizerがあり、各部門の業務に合わせた多彩な集計環境が用意されています。こちらもMotionBoard同様、7,000社を突破する企業が導入している支持率の高い製品です。

Dr.Sumには、以下のツールが含まれています。

【多次元集計】

Dr.Sum:高速データベースエンジン

【データ連携】

Dr.Sum DataLoader:差分更新・同期処理機能

Dr.Sum Connect:複数システムのデータ統合

【データ可視化/数字】

Dr.Sum Datalizer for web:webブラウザ上で操作可能

Dr.Sum Datalizer for Excel:Excel上で操作可能

ジールから見たDr.Sum Datalizer(ドクターサム データライザー)の魅力

データを数字で可視化するDr.Sum Datalizerについて見ていきましょう。

Dr.Sum Datalizerの魅力は、Excel(エクセル)のような使用感で簡単に使える点です。グラフではなく集計表形式で表示したい方、高速に集計したい方、簡単にデータ活用の第一歩として踏み出したい方に、おすすめの製品です。

以前、ウイングアーク1st株式会社の1年に1回のオンラインイベント「updataNOW」で、近鉄百貨店とジールで事例登壇をしたところ、近鉄百貨店でも「各テナントの方がより簡単に明細レベルでデータを見たい」という理由でDatalizerを採用しているということでした。

Dr.Sum Datalizer(ドクターサム データライザー)の3つの特長

Dr.Sum Datalizerの特長として、以下の3つが挙げられます。

  • Web(ウエブ)とExcel(エクセル)インターフェースの2種類からフロントツールを選べる

  • 初めてBIを使う方にも馴染みやすい集計表形式

  • 操作が簡単でユーザーを迷わせない

【Web(ウエブ)とフロントとExcel(エクセル)インターフェース2種類からフロントツールを選べる】

webブラウザ上・Excel上と、操作したいインターフェースに合わせてフロントツールを選ぶことができます。

【初めてBIを使う方にも馴染みやすい集計表形式】

Dr.Sum Datalizer for Excelは、Excelを使い慣れた人ならすぐに馴染める形式の製品です。複雑な関数を使わずにデータ集計ができるピボットテーブルのようなイメージで、レポート作成やリアルタイムのデータの分析も行えます。

【操作が簡単でユーザーを迷わせない】

Dr.Sum Datalizer for Excel はもちろん、Dr.Sum Datalizer for Webも操作が簡単です。ノンプログラミングで複雑な検索条件式の設定や集計表の作成、情報の掘り下げ(ドリルダウン)や内訳表示(ドリルスルー)を実行できます。

 

MotionBoard(モーションボード)デモンストレーション

それでは、実際のMotionBoardの操作を紹介します。

MotionBoard は上図のような表形式もできます。

タブを変えると、地図など他のチャートも表現できます。

右上のボタンによってグラフの種類を変えることができます。

例えば左の地図を見て広島県の数字の色が濃いので、売上金額が高いと予測し広島を選択すると、上図のように右隣のチャートが絞り込まれる動きをします。

さらに視覚的な表現の形式で、家具インテリアの赤い部分、4月に注目しドリルダウンを押して中分類名称で絞り込みます。

家具インテリアの中でも特にベッドが9月に売れていると分かります。「10月に転勤する方が新しく寝具を買っている」という仮説が立つかもしれません。

さらに内訳を見たい場合はドリルスルーを押し、必要な項目にチェックを入れてOKを押します。

上記のような明細を見ることができます。

レポート表示の仕方

MotionBoard(モーションボード)の3つの特長のなかで、レポートを自動作成する機能をご紹介しましたが、上図が Excel (エクセル)のレポートをイメージした画面です。

ダッシュボード上で、例えば、県を神奈川県から群馬県と絞り込んだり、地図上の円が大きいところをクリックして該当データを絞り込み表示したりできます。右上のExcel(エクセル)出力ボタンを押すとレポートが出力されます。

上図があらかじめ出力しておいたレポートです。ダッシュボードと似たようなレイアウトに見えますが、タブが県で分かれて出力されています。このような細かいところまで設定できるのが、MotionBoardの強みです。

設定の仕方

MotionBoardへ戻り、先ほど Excel (エクセル)レポートを出力した画面の、裏側を見ていきます。

裏側の設定にはたくさんのタブがあり、いろいろなことができそうという印象です。レポートタブからダッシュボードレポートを見ます。

裏側では、セルのA列4行目のところにグラフが配置されています。上の方にもいろいろな設定がありますが、シートの繰り返しをクリックします。

都道府県でシートを繰り返す設定ができるようになっているため、先ほどのようにタブが県で分かれて出力されました。ここだけでも様々な設定が可能です。

このように、毎月・毎週のように作っていたレポートが、ボタンのワンクリックで数秒で終わってしまうこともあり得ます。

豊富なボタン機能の紹介

BIを越える機能として紹介したいのが、ボタン機能の豊富さです。

プロパティからボタンの設定画面を開き、アクション追加ボタンを押します。

上の方にアクション種別があります。上図で表示している「アイテム最大化」というのは、例えば画面上に4つのグラフが表示されていた場合、その中の円グラフを最大化したい時などに使う機能です。

アクション種別を押すと、他にも様々な設定が可能であると分かります。チャートアクションを押してみます。

チャートアクションの中にも更に選択肢があります。例えば、チャートアクション内にある検索ボタンを押すと、チャートの検索が実行されます。

チャート切り替えボタンを押すと、折れ線グラフが円グラフに変わるなどの機能をボタンの中に仕込むことができます。このように、何でも出来るのが 魅力的な、MotionBoard の設定画面のご紹介でした。

Dr.Sum(ドクターサム)デモンストレーション

次に、Dr.Sum Datalizer for Webのデモンストレーションです。

上図がDr.Sum Datalizer for Webの画面です。左側にあるのが既に作成されたレポート一覧です。

商品カテゴリー別トップ5を開くと、最初に検索条件の画面が現れます。

Dr.Sum Datalizer for Webの操作性が簡単で迷わないと言われるのは、項目毎のボタンのオンオフでよく使う項目のデータを絞って提示させることができるからです。

例えば、年度だけでなく支店名も反映したい場合は、「支店名」をオンにします。

集計を実行すると、年度別、支店別の集計表が現れます。

次に、パターン選択で「行わない」を選択します。

すべてのデータが羅列で表示されましたが、このままではどこに注目してよいか分かりません。集計表の良さは詳細まで確認できることなので、集計条件を変更して、各カテゴリーのトップ5を表示させます。

上図のように各カテゴリーのトップ5が表示されるようになり、どこに注目すればいいのか分かりやすくなりました。

表形式の場合、注目する箇所が分かりにくいので、今回は「前年比100%以上は青文字、100%以下は赤文字」になるよう設定をしました。

この表では、スポーツ・アウトドア内の「サポーター・健康」の2019年度の結果が赤字になっています。

データの深掘り方法

「サポーター・健康」の2019年度の結果を深掘りしていきましょう。サポーター・健康欄を右クリックでドリルダウンします。

性別でドリルダウンすると、女性は前年比100%を超えており、男性側で前年比が下がる何らかの要因があったことが分かります。

同様に、上図のように男性でドリルダウンをし、更に小分類名称(商品分類)別で絞り込みすると、表形式上で詳細を見ることができます。

抽出条件の設定方法

集計条件画面に戻ると、右側に様々な抽出条件が表示されています。

様々な条件設定で抽出できて、あいまい検索もできるところが、Dr.Sum Datalizer for WEB支持されている点と言えます。

スポーツ・アウトドア・ヘルスケアなどのカテゴリーの中から、一人暮らし用の商品に絞りたい場合、商品名称あいまい検索欄に「1人」と文字を入れ、下記の画面を表示させます。

上図のように商品名に1人と入った商品が一覧表示されます。抽出したデータを手元に置いておきたい場合、PDF形式・ Excel 形式・CSV形式でダウンロードしておくこともできます。

以上がDr.Sum Datalizer for WEBの機能のご紹介でした

ライセンス体系

MotionBoard とDr.Sumのライセンス体系の紹介です。

MotionBoard (モーションボード)ライセンス体系

MotionBoardのライセンスにはオンプレミス版とクラウド版があります。
詳細は以下よりご確認ください。

MotionBoardの詳細はこちらから

 

Dr.Sum(ドクターサム)ライセンス体系

Dr.Sumのライセンスも、オンプレミス版とクラウド版の2つで提供されております。
詳細は以下よりご確認ください。

Dr.Sumの詳細はこちらから

 

おわりに

ウイングアーク1st社は、日本企業ならではの早くて丁寧なサポートによる安心感が魅力です。サポート力において頭一つ抜けており、サポートに対する評価の調査結果においてもトップに君臨しています。

ジールもシステム開発を請け負う技術者ゆえ、ウイングアーク1st社に深く掘り下げた質問をすることもありますが、全て即答です。万が一バグがあったとしても、すぐに対応できるサポート力はダントツだと思います。何かあった時のサポートを重要視して選べば、必然的にウイングアーク1stの製品に辿り着くのではないでしょうか。

クラウド製品は不安があり、オンプレミス版のサーバーライセンスを検討される際にも、ウイングアーク1st製品が選ばれやすい印象があります。最初の製品として、ぜひウイングアーク1st製品を検討してみてはいかがでしょうか。

グラフィカルな表現ではなく集計表形式の高速集計を重視する方や、Excel(エクセル)フロントで使いたい方は、Dr.Sum Datalizerがおすすめです。

日本企業特有の細かいレポート要件に応えるツールや、入力できるBIツールを検討されている方には、MotionBoardがおすすめです。

そして、ウイングアーク1st社のコミュニティは、非常に盛り上がっているため、コミュニティを活用してユーザー同士で繋がりたい方、ユーザー同士で学び合いたい方も楽しめるでしょう。

MotionBoardやDr.Sumにご興味をお持ちの方、詳しく聞いてみたい方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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監修:岡本 真一(Okamoto Shinichi)

岡本 真一

株式会社ジール ビジネスディベロップメント部 マネージャー

Dr.Sum、OracleBI、CognosBI、LaKeelBIなどの開発、プリセールスを経験 。ジール入社後、SAP BO、SAC、MicroStrategy、Tableau、ThoughtSpot、YellowfinなどのプリセールスおよびジールのプリセールスBIチームのリーダーとしてBI製品選定サービス(Z-BISS)の立ち上げから推進まで牽引している。

専門分野:BI製品選定サービス(Z-BISS)の推進、ThoughtSpot、SAP BO、SAC、BusinessSPECTREなどのプリセールス#BIツール #Z-BISS #Tableau #ThoughtSpot #Yellowfin

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