「BI(データ分析)ツールを導入したが、うまく運用できていない」
「これからBIツール(データ分析)を検討したいが、どれを選べば良いかわからない」
このようなお悩みはありませんか?
ビジネスシーンではBIツールが必須の時代になっています。そこで、これからデータ分析に取り組みたいと考える初心者に向けて、信頼性の高いおすすめの3つのBIツールをセレクトし、それぞれの特徴や使用例(事例)を比較解説します。自社のビジネスに最適なBIツールの選び方がより明確になるはずです。
また弊社では、過去30年にわたり1,000社を超えるお客様のBI・DWH構築で蓄積した経験をもとに、BIツール選定を支援しています。
BI(データ分析)ツールについて検討されている場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次
BI(データ分析)ツール選定前に準備するべきこと
①DWH(データウェアハウス)の準備
BIツールを選定するには、データを直接各基幹システムに接続したりCSVなどで連携するのではなく、社内のセキュリティやガバナンスを意識した情報系データベース・DWH(データウェアハウス)の構築が必要です。
情報系データベース・DWH(データウェアハウス)があることで、基幹システムに負荷をかけずに分析利用に特化した環境を構築することができるようになります。
②最近のトレンドのデータベース・DWH(データウェアハウス)とは?
<各クラウドベンダーに対応したDWH(データウェアハウス)一覧>
クラウドベンダー | データウェアハウス |
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今回ご紹介しているBI(データ分析)ツールである3製品(MotionBoard・Tableau・ThoughtSpot)も上記のDWH(データウェアハウス)と親和性の高い製品です。
BI(データ分析)ツールとは?分類についても紹介
BIツールは、データ分析を見える化し、ビジネスの意思決定に必要なツールです。それぞれのツールの特性を理解するために、まずはBIツールの基本的な定義と、存在する主要な4つの分類を確認しましょう。
企業の競争力・マーケティング力向上に必要!BI(データ分析)ツールとは?
BIツールのBIとはビジネスインテリジェンスの略です。マーケティングに必要な各種ビジネスデータの精密な分析を可能にし、その結果から戦略的な意思決定をサポートするために必要不可欠なツールです。データ収集・蓄積・分析を行い、結果を可視化することでデータを元にした意思決定に活用できます。
大企業ほど企業内外にさまざまなデータが散財していますが、BIツールはそれらのデータを一元化します。また大企業だけではなく、中小企業や個人まで幅広く利用可能です。データをまとまった形ですぐに確認できるので、効率化を実現し企業の競争力・マーケティング力を向上させます。
【一覧で比較】BI(データ分析)ツールは4種類ある
BIツールは、その性質と機能によって、大まかに以下の4つの主要なカテゴリーに分けることができます。
<BIツールの分類一覧>
- エンタープライズBI
- セルフサービスBI
- クラウドベンダーBI
- 最先端BI
これら各カテゴリーはそれぞれ独自の特徴を有し、ビジネスの要求や状況に応じた解決策を提供します。
エンタープライズBIはさまざまな機能を統合したツールで、データの連携や見える化のためにはIT部門の手が必要となります。セルフサービスBIは非技術者でも簡単に利用できるように設計されています。
クラウドベンダーBIはクラウドベンダー(AWS、Microsoft Azureなど)が提供するBIツールです。クラウド(インターネット上のサーバ)でデータを保存・分析処理します。最先端BIはGoogleで検索するような感覚で簡単にデータを確認できます。
これらのカテゴリーを理解し、それぞれが提供する機能と利点を比較確認することで、ビジネスに必要なBIツールの選び方が明確になります。
本当に使えるBI(データ分析)ツールの選び方
BIツールの選び方は、その運用環境や必要な機能によって異なります。全社規模の効率化を考えるならエンタープライズ型、各部門での運用を望むならセルフサービス型が良いでしょう。
また、AWSやAzureなどのクラウドサービスをすでに利用している場合はクラウドベンダー型、初心者や業務部門での利用なら最先端のBIツールがおすすめです。ここでは4つの分類ごとの特徴を比較します。
全社展開するならエンタープライズBI
エンタープライズBIは、その特性上、IT部門が中心となって全社的なデータ分析を実施する目的で使用されます。エンタープライズBIはデータ活用がされ始めた初期に普及した型です。多彩な分析機能があり国内外の大規模なデータを分析できますが、実際にデータを連携させたり出力したりする作業には高度な専門知識が必要です。
全社的なデータ管理と分析を行うと、組織全体での意思決定に重要な情報やマーケティングデータが扱いやすくなります。大規模な企業や組織では、データを広く共有することが求められるため、エンタープライズBIは効率化に有用なツールとなります。
現場の効率化ならセルフサービスBI
セルフサービスBIは、部門やチームが自身の課題に対し独立して必要なデータ分析を行いたいシチュエーションに有効です。専門知識を持たない現場スタッフでも簡単に操作できます。従来型のBIツールでは一部の専門家やIT部門にしか扱えないため、現場の意見の反映に時間がかかっていました。セルフサービスBIなら迅速に修正や追加対応ができます。
一般的なオフィスツールのように利用でき、深度のある専門的な視点でのデータ分析が可能です。
クラウドベンダー利用中ならクラウドベンダーBI
すでにクラウドサービスを積極的に活用している組織の場合、クラウドベンダーBIはその機能を最大限に活用でき便利です。既存のクラウド環境と自然に統合し、導入にかかる必要コストや時間をカットできます。
またツールの開発や運用はクラウドベンダーが行うため、対応の手間が減ります。インターネット環境があれば、すぐにデータを確認できるのも魅力です。
初心者が運用するなら最先端BI
初心者でも手軽にデータ分析に取り組みたい方には、最先端BIツールが一押しです。この種のBIツールは、革新的な技術を活用してビジネスデータの分析を直感的かつ容易に行うことが可能です。例えば、Google検索を行うようにBIツールを操作できます。
専門知識がない初心者でも、自分のビジネスに直結した有益な情報を抽出し、その結果を基に戦略を策定することができます。
【比較】おすすめBI(データ分析)ツール3選を解説
データ分析ツールの選択は、企業の業務効率化や意思決定の質を向上させるために非常に重要です。その中でも、MotionBoard、Tableau、ThoughtSpotは初心者にもおすすめのBIツールです。以下では、これら3つのツールについて、特徴や利点、使用例などを詳しく比較解説します。それぞれの特性を比較することで最適なツールの選び方がわかります。
MotionBoard(モーションボード)
出典:ウイングアーク1st株式会社公式サイト.「シェアNo.1のBIツール – MotionBoard(モーションボード)|ウイングアーク1st」
MotionBoardは、ウイングアーク1st株式会社が提供するBIツールで、オンプレミスでも、クラウドでもインストールして利用するBIツールです。更にウイングアーク1st株式会社がBIツールのSaasサービスとして販売しているのが「MotionBoard Cloud」となります。
視覚的に分かりやすいデータ表現により、直感的に把握できます。初心者にとって使いやすく、日本国内で2,400以上の企業に導入されている人気ツールでおすすめです。
経営層から各部門まで幅広く活用されています。経営層では会社の全体像を把握するためのダッシュボードとして利用されるほか、マーケティング部門や、営業部門、製造部門、人事部門など、各部門でも活用されています。
MotionBoardの4つの特徴
MotionBoardの他ツールとの差別化ポイントとなる特徴は以下の通りです。
- 業務報告の効率化
- チャット連携による気づきの提供
- IoT対応のリアルタイム分析
- データ入力の効率化
1.業務報告の効率化
MotionBoardは日本文化特有のレイアウトに拘りのある業務レポートの再現性が高く、レポート作成が効率化されます。
普段何時間もかけて手動で作成しているExcel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)、PDFも、MotionBoardなら手動で作成しているのと同じレイアウトのレポートがそのまま出来るため、作業効率化できるだけでなく、同じレイアウトのレポートを複数人に共有する事も容易になります。このように、MotionBoardはレポーティング設計機能の高いツールです。
2.チャット連携によるデータ活用の推進
普段業務で利用しているチャットツールに分析レポートを配信する事でデータ活用を推進できます。さらにチャットツールからシームレスにMotionBoardに遷移する事で分析を促進し新たな気づきを提供します。。
3.IoT対応のリアルタイム分析
MotionBoardはIoTデータと連携が可能であり、例えば工場のセンサーデータをリアルタイムに可視化したり、トラックの位置情報と複数の配送先から最適な配送ルートを表示するなどリアルタイム分析をサポートします。
4.データ入力の効率化
MotionBoardはデータ入力が可能です。MotionBoard内でのコメントや値の直接入力はもちろん、接続しているデータベースの値を更新・追加することも可能です。
MotionBoardの機能
MotionBoardにはさまざまな機能があります。例えば、業務レポートの効率化を実現できます。MotionBoardでは、定型レポートや業務報告レポートの効率化が可能です。表形式や地図、グラフなどの形式で画面を作成し、毎月手動で作成している定型レポートを容易に置き換えることができます。作成した画面をExcel(エクセル)ファイルに出力することも可能です。
また、MotionBoardの編集画面を使用することで、画面の編集やカスタマイズができます。編集画面では、データソースを選択し、接続設定を行います。例えば、CSVファイルを使用する場合は、文字コードを指定します。
出典:ジール.「【Z-BISS】DX担当者に伝えたいBI選定に役立つ3つのトレンド ~デモで伝える最新トレンド「BIツール」体感ツアー」セミナー(2021年6月9日実施)
データソースを選択した後は、どの項目を使用してチャートを作成するかを設定します。集計表や棒グラフなどの形式を選択できます。このようにMotionBoardではチャートの配置設定が可能です。
MotionBoardの使用例(IoTセンサーを利用したトイレの利用状況ダッシュボード)
MotionBoardの使用例としては、トイレの利用状況ダッシュボードがあります。 このダッシュボードは、個室の空室・使用中を表示し、リアルタイムでトイレの利用状況を把握できます。
出典:ジール.「【Z-BISS】DX担当者に伝えたいBI選定に役立つ3つのトレンド ~デモで伝える最新トレンド「BIツール」体感ツアー」セミナー(2021年6月9日実施)
MotionBoardについての詳細はこちらの製品紹介ページでもご案内しておりますので、よろしければ参考にしてください。
Tableau(タブロー)
出典:株式会社セールスフォース・ジャパンタブローソフトウェア公式サイト.「ビジネスにおける意思決定にデータを活用しましょう。」
Tableauの特徴
Tableauは、ビジュアルが美しい世界をリードするBIツールです。豊富なコミュニティが存在し、市場での普及率も高いため安心して使用できます。
Tableauの特徴としては、データ分析を直感的に行える点が挙げられます。習得コストが低く、ドラッグアンドドロップの操作により、データの見える化や分析を簡単かつ迅速に行えます。データをグラフやチャート、地図などの視覚的な形式に変換(ビジュアル化)することで、パターンや傾向を容易に把握できます。
また、Tableauには豊富なコミュニティがあります。オンラインフォーラムやコミュニティイベントを通じてユーザー同士の情報交換や知識共有が行われています。これにより、問題解決やアイデアの共有が手軽に行えます。さらに、多くの組織や企業がTableauを導入しているため、Tableauの使用に関する情報やサポートが豊富であり、安心して活用できるおすすめのBIツールです。
Tableauの製品の一覧
Tableauの製品の一例は以下の通りです。
- ● Tableau Prep
- ● Tableau Desktop
- ● Tableau Server/Cloud
Tableau Prep
データの準備に特化した製品です。データのクリーニングや結合、変換などを行うことができます。データの事前処理を簡単かつ効率的に行うことで、分析の準備を迅速化できます。
Tableau Desktop
直感的なデータ分析ツールであり、データの可視化や分析などさまざまな機能があります。グラフやチャート、地図などの表示も可能で、ドラッグ&ドロップでグラフを作成できます。また、定型レポーティングやダッシュボードも作成可能です。
Tableau Server/Cloud
ダッシュボードの共有や分析、作成を行うための環境です。Tableau Desktopで作成した分析結果やダッシュボードを他のユーザーと共有することができます。
また、Tableau Serverは自社で容易したオンプレミス環境またはクラウドサーバーのインスタンス上にインストールして利用するライセンスです。
Tableau Cloudはクラウドベースのサービスとして提供され、インターネットに接続するだけでTableauを利用することができます。Tableau Cloudは、環境のインストールやアップデート、保守・運用・監視等の業務は全てTableau社が行います。
Tableauの使用例(事例)
Tableauの使用例(事例)としては、売り上げデータの可視化が挙げられます。例えば、企業の売り上げデータをTableauを使用して分析し、グラフやチャート、地図などで視覚化することができます。
出典:ジール.「【Z-BISS】DX担当者に伝えたいBI選定に役立つ3つのトレンド ~デモで伝える最新トレンド「BIツール」体感ツアー」セミナー(2021年6月9日実施)
売り上げの地域ごとの比較や時間の経過に伴う売り上げの変化など、さまざまな観点からデータを分析し洞察を得ることができます。これにより、経営者やビジネスユーザーは効果的な意思決定を行うための情報を得られます。
Tableauは直感的なデータ分析ツールとしての特徴や豊富なコミュニティ、市場での普及率の高さから、多くの企業や組織によって広く活用されています。初心者でも簡単で使いやすいツールであり、データ分析や可視化のニーズに応えるための強力なツールといえます。
Tableauについて、こちらの記事でも紹介しているので、参考にしてください。
ThoughtSpot(ソートスポット)
出典:ThoughtSpot, Inc.公式サイト.「検索とAI主導の分析 | ThoughtSpot」
ThoughtSpotの3つの特徴
- ● Google検索と同じようなインターフェースで誰でもすぐに使える
- ● キーワード検索・自由ドリルダウン(見たい項目がデータ内にあれば、詳細な情報を取得できる)
- ● AIによるインサイト情報をわかりやすくグラフと日本語の説明で具体的に教えてくれる
Google検索と同じようなインターフェースで誰でもすぐに使える
ThoughtSpotは、直感的なインターフェースを提供し、誰でもすぐに簡単に操作できるデータ分析ツールです。Googleのような使い方でデータを検索し、結果を即座に表示可能です。
キーワード検索・自由ドリルダウン
ThoughtSpotでは、キーワード検索を活用してデータを探索できます。見たい項目がデータ内にあれば、詳細な情報を取得することができます(自由ドリルダウン)。例えば、地域別の家電販売情報を確認したい場合、地域名をキーワードとして入力し、関連するデータを瞬時に表示します。
AIによるインサイト情報をわかりやすくグラフと日本語の説明で具体的に教えてくれる
ThoughtSpotはAIによって、ユーザーが気づかない情報や細かい洞察を提供します。データを分析する際、ThoughtSpotは自動的に関連するインサイト情報を抽出し、わかりやすいグラフと日本語の説明で具体的に情報を提供します。
例えば、地域別の家電販売情報を確認している際に、ThoughtSpotは特定の地域での売上高が平均の売上高よりも高いことを指摘し、その理由や関連する要因を示します。
ThoughtSpotの使用例(事例)
ThoughtSpotの使用例(事例)としては、先ほど挙げた地域別の家電販売情報の確認があります。ユーザーはキーワード検索を使用して特定の地域の情報を取得し、それに関連するデータやインサイト情報を表示できます。
出典:ジール.「【Z-BISS】DX担当者に伝えたいBI選定に役立つ3つのトレンド ~デモで伝える最新トレンド「BIツール」体感ツアー」セミナー(2021年6月9日実施)
例えば、「金額」「中カテゴリ」「去年」を入力すると、中カテゴリ別の売り上げ状況が棒グラフで可視化され、状況を見た際に気になる商品カテゴリから、更に別の軸へドリルダウンすることができ、要因分析を深めることが可能です。
このように、ThoughtSpotを使用することで組織内での意思決定や戦略策定に役立てることが可能です。
ThoughtSpotは、誰でも使用可能なデータ分析を行いたいユーザーにとって非常に便利なツールです。直感的なインターフェースや、キーワード検索、自由ドリルダウン、AIによるインサイト情報の提供などの特徴を活用することで、効率的かつ具体的なデータ分析が可能です。
ThoughtSpotについて、こちらの記事でも紹介しているので、参考にしてください。
まとめ|特徴を比較して自社に必要なBI(データ分析)ツールを選ぼう
BIツールは、企業のデータを分析し意思決定に活用するためのツールです。分析の方法や特徴によって、以下の4つに分類されます。
- ●エンタープライズBI
- ●セルフサービスBI
- ●クラウドベンダーBI
- ●最先端BI
また主要なおすすめのBIツールの特徴比較一覧は以下の通りです。
・おすすめのBIツールの特徴比較一覧
BIツール | 特徴 | 使用例(事例) |
MotionBoard |
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Tableau |
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・売り上げデータの可視化 |
ThoughtSpot |
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・地域別の家電販売情報の確認 |
BIツールは、それぞれの特徴や利点を比較し、自社のデータ活用に最適なツールを選ぶことをおすすめします。ただ初心者にとっては、難しく感じる点も多いです。
弊社では、過去30年にわたり1,000社を超えるお客様のBI・DWH構築で蓄積した経験をもとに、BIツール選定を支援しています。お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
▼BI・データ活用の窓口「Z-BISS」に相談する
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