2020年7月22日、株式会社ジールにて、 『 【ウェブセミナー】スモールスタートから育てるオールクラウドの安心データ活用とは? ~世界で注目のクラウド型DWH Snowflakeを使ったMotionBoardの活用方法~ 』が開催されました。
働き方の変化など、刻々と変わるビジネス環境に対応していくため、「データ活用」が、これまで以上に注目されています。しかし、どこから手をつければよいのか、悩まれているお客様を多く見かけます。
このセミナーでは、その解決方法のひとつとして、「データ活用」を小さく始めて大きく育てていく方法を紹介しています。
「小さく始めて大きく育てていく」ためには、柔軟に対応できるクラウド型のソリューションが求められますが、このセミナーでは、フロントエンドツールとしてMotionBoard Cloudを、クラウド型DWHとしてSnowFlakeを紹介します。そして、データ活用支援を専業としてきたジールからこれまでの事例をもとに具体的な活用方法と上記2つのソリューションの組合せを推奨する理由を紹介していきます。
目次
第1部 スモールスタートからの実践データ活用
<講師> 株式会社ジール ビジネスディベロップメント部 栗原 和音氏
データ活用の課題として、大きく分けて次の2つがあります。
①データ活用を始めるときの課題
どのくらいのデータ量を利用するか検討がつかないため、サイジングが難しい。
他部門、他業務との調整など、要件をまとめることが困難でプロジェクトを開始できない。
②データ活用が進んだときの課題
データ量や利用者数の増加によって、管理作業の負荷が増大してしまう。
これらの課題を解決し、データ活用の導入に成功した事例として、クラシエ製薬様の事例を紹介します。
クラシエ製薬様では、社内にBIツールを導入される際に、以下のポイントを踏まえて少しずつ浸透されていきました。
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少しずつデータ量を増やす。(1年分⇒3年分⇒市場データ)
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ある部門へ導入後、他の部門にも展開する。
この事例から言えることは、スモールスタートをすることによって、リスクやコツに気づきながら小さな成功体験を積み重ね、データ活用を促進させていくことができたということです。
そして、 DWHもBIもクラウドでスモールスタートできる製品として、 MotionBoardとSnowflake があります。
MotionBoard CloudとSnowflakeならデータ活用を始めるときとデータ活用が進んだときの2つの課題を解消 することができます。
第2部 MotionBoard Cloud×Snowflake連携で全社データ活用基盤を可能に
<講師> ウイングアーク1st株式会社 ビジネス戦略室 副室長 大畠 幸男氏
データ活用とは、可視化、見える化ということになりますが、さらに掘り下げて言うと、 データを収集し、加工して、蓄積・集計、分析・見える化、そして最終的に行動に移していくことになります。
BIツールというのは、データがなければただの箱であり、データのタッチポイントを皆さんに増やすような環境をつくっていくことが重要であると考えています。
いくつか事例の紹介がありましたが一つ紹介します。
京急グループ様の事例
グループ全社の担当者が容易に使えるデータ分析基盤を導入するためにMotionBoardを採用頂きました。また、 第三者データを利用して、自社にないデータと社内のあるデータを組み合わせたデータドリブン環境を構築したかったということも採用頂いた理由の一つでした。
第三者データとは、「3rd Party Data Gallery」というサービスになります。京急グループ様の具体的な活用方法は、戦略的な内容なので公開できないですが、エリア別の人口推移の予測をみることができます。 ある地域でビジネスを開始していこうした時に、その人口がこれから増えていくことがわかっていれば、戦略を立てるときの物差しとして活用できるのではないか、というご利用方法が上げられます。
10万件の小売り販売データをSnowflake に入れて、MotionBoardから可視化したデモストレーションを紹介します。
このようにデータを活かし、テクノロジーを有効に使って、人の価値の最大化を図ることで皆様に役立ちたいと考えています。
第3部 SnowflakeがMotionBoard Cloudと相性の良い理由
<講師> Snowflake株式会社 セールスエンジニア 松下 正之氏
Snowflake は、2012年にオラクルのリードアーキテクトやデータベースの専門家が集まって設立した次世代データウェアハウス・データプラットフォームを提供する会社です。クラウドテクノロジをベースに構築された超⾼速でスケーラブルなDWH製品です。 既に欧米では、4000社以上のお客様への導入実績があります。
従来のデータウェアハウスでは、複数のワークロードを互いに影響を与えずに 実⾏することが難しいアーキテクチャでしたが、Snowflakeでは、データを⼀箇所に管理し、複数のワークロードを管理することなく、実⾏できるアーキテクチャです。
大量のデータを処理する従来のデータ分析基盤では、データウェアハウス、データレイク、データマートなどを組み合わせたようなアーキテクトで実現していました。そのため、初期コストが高く、構築・運用も簡単にはできない仕組みになっているケースが多く見受けられます。しかし、Snowflakeでは、従来のデータウェアハウスの課題を解決し、お客様のデータ分析基盤の理想な形を提供します。
Snowflake の特長
マネージドサービス:データベース管理、セキュリティ管理はSnowflake が実施
Pay as you go:従量課金 ( 使⽤した分だけ⽀払うので、スモールスタートに適しています)
ニアゼロマネジメント:データベース管理者の管理負荷を限りなくゼロにする技術
スケーリング技術・性能:スケールアップ、スケールアウトしやすい構造
マルチクラウド対応:AWS、Azure、GCPなどに対応
ゼロコピーでのクローン機能・データ共有
無償トライアル、ハンズオンラボガイドを用意していますので、従来のデータウェアハウスに課題をお持ちのお客様、もしくは、データ分析基盤をスモールスタートしたい方はぜひお試しください。
■無償トライアル
30日間の無料トライアルを開始する
サインアップで400ドル相当を無料で使用できます。
■ ハンズオンラボガイド
ガイドに沿って操作するだけで、Snowflakeの特徴を 90分でご理解頂けます
https://www.snowflake.com/resource/snowflake-freetrial-lab-guide-japanese
まとめ
「データ活用」を成功させるための秘訣として「小さく始めて大きく育てていく」ことが紹介されました。そのためには、まず、小さな成功体験を積み上げていき、広めていくことが重要なポイントであるようです。そして、その環境には、柔軟に対応できるクラウド型のソリューションが推奨されるとのことです。
「データ活用」を何から始めてよいかわからない、もしくは、どこからはじめてよいかわからないと考えている方には、参考になる内容でした。
もっと聞きたい、知りたいと考えている方は、ジールにお問い合わせください。
・MotionBoard
https://www.zdh.co.jp/products/motionboard/
・Snowflake
https://www.zdh.co.jp/products/snowflake/