2020年9月16日、株式会社ジールにて、『【ウェブセミナー】データ活用の専門家集団が語る小売業における業務の高度化とは?』が開催されました。その内容をレポートします。
はじめに
データ活用の専門家集団である「ジール」が、昨年サービス提供を開始したクラウド型データ分析プラットフォーム「ZEUSCloud」を活用し、「小売店の店長やスーパーバイザーの業務を変える」具体的なシナリオをご紹介致します。
また、ZEUSCloudの分析機能として採用しているBIツール「MicroStrategy」の機能として、かつてないデータ活用を実現するゼロクリックBI「HyperIntelligence」について、BI機能提供者のマイクロストラテジー・ジャパンから実際の顧客活用事例を挙げてご紹介致します。
目次
<講師> 株式会社ジール データアナリシスプラットフォームユニット
マネージャー 横山 慧 氏
<講師> マイクロストラテジー・ジャパン株式会社
パートナーマネージャー 寺田 誠史氏
<講師> 株式会社ジール 営業本部 営業第二部
部長 河西 徹 氏
第一部:「ZEUSCloud」デモンストレーション
小売業のスーパーバイザーや店長は、売上管理や在庫管理などの業務に、日々多くの労力を割かれているのではないでしょうか。クラウド型データ分析プラットフォーム「ZEUSCloud」を活用した場合、どのような『業務の変化』が起きるのか、1日の業務フローに照らし合わせご紹介します。
また、最新機能であるHyper Intelligenceのデモンストレーションも交えて説明します。
スーパーバイザーの1日の業務フロー
スーパーバイザーの主な業務を紐解くと以下のようになります。
① 売上チェック
② 店舗に臨店
③ 在庫チェック
④ セール商材発注
アナログで行っていた業務が、「ZEUSCloud」を活用するとどのように変わっていくのでしょうか。
これらの業務を「ZEUSCloud」の導入前と導入した後の比較を下記の図に纏めました。
① 売上チェック
こちらが売上分析ダッシュボードです。上部には折れ線グラフでのデータ表示、お店別のデータ表示、カテゴリーごとに円グラフを表示しています。また、複数のページを用意 することが可能です。
画面作成においては、初めて作成される方でも1画面に1時間もかからず作成できる、ユーザーに優しいインターフェースになっています。
② 店舗に臨店
スーパーバイザーと行うミーティングでは、データや画面を紙に印刷して行っているケースも多くあるのではないでしょうか。ZEUSCloudを利用すれば、iPadやモバイル端末からも参照可能なため、印刷の手間を省くことができる上に、移動中でもデータの確認が可能になりますので、業務が効率化します。
③ 在庫チェック
出力するデータ形式がシステムによって異なることがよくあります。具体的には、店舗名が売上データでは、「浅草」、在庫データでは「浅草店」というように「店」が入っていたりします。このような場合、Excelに出力してから加工しているというケースをよく聞きます。ZEUSCloud を利用すれば、この製品の画面の中でデータを簡単に整え、紐づけすることができます。
④ セール商材発注
小売業の発注業務は、商品の情報や在庫数などを随時確認しなくてはならないため、手元にあるExcelや、Webブラウザを利用したり、複数の画面を見ながら作業しなければなりません。
HyperIntelligence(HyperCard)という機能では、Web上にカード型で情報を表示できるアプリケーションになります。こちらを表示することによって、例えば、売上システム上にカードを表示させ、在庫数を表示させたり、商品情報を表示させることが可能になります。
使い方は簡単で、表示させたいところにマウスオーバーするだけでカード型のポップアップが表示され、情報が参照できるようになります。よって、システム間を行き来することなく、業務をとめず行うことができます。
小売店の店長やスーパーバイザーの業務を変える「ZEUSCloud」
「ZEUSCloud」の特長は、「データ分析が身近に」、「すぐにスタート」、「シンプルな管理」です。
「ZEUSCloud」を活用することによって、小売店の店長やスーパーバイザーが行っていた売上管理や分析業務を集中して行うことができるようになります。
また、管理業務の全てを任せることができるため、導入担当者の管理業務に費やされる時間はほとんどありません。
「ZEUSCloud」の詳細はこちらからご確認ください。
第二部:HyperIntelligence(HyperCard)の最新事例紹介
HyperIntelligence(HyperCard)を利用した最新の事例を紹介します。
大手玩具メーカー様の事例
売上と在庫を確認するためには、売上管理システム、在庫管理システムとそれぞれ別のシステムを立ち上げなければなりませんでしたが、HyperIntelligence(HyperCard)を導入後、メールの本文、Web、Excelから売上と在庫情報を一度に確認できるようになりました。
知りたい個所にマウスオーバーするだけで、在庫や売上の情報が表示され確認できます。
このようにHyperIntelligence(HyperCard)を使うことによって、とてもスムーズに状況確認が可能となりました。
また、メールの本文に商品コードが入っていると、それを読み取り自動的に商品情報が表示されます。
メールを見ながら、在庫情報も確認できますので、例えば在庫が少ないということがわかった段階でこのまま発注行為ができるようになりました。
※メール、Excel は、Office365 です。
Eコマース大手の事例
他社の価格比較を頻繁に求められる業務内容の事例です。
条件を設定しておくと、メールの本文の中にある製品名に下線が表示され、例えば、緑色であれば、自社のほうが安く、赤色だった場合は、他社のほうが安いということがすぐにわかるようになります。またWebサイト上での製品名にHyperIntelligence(HyperCard)を表示させることができ、条件指定の色によって一目でわかるようになります。このように商品比較の業務が簡略化できました。
海運大手の事例
運行状況に遅延があるのか、それとも予定通りなのかをHyperIntelligence(HyperCard)で確認する事例です。
メールで運行状況について確認の連絡がきます。その際に、メール本文に表示されている船名に緑色、赤色の下線がつきます。緑色は予定通り、赤色は遅延していることを表しています。
このように運行管理システムをわざわざ開かなくても状況の確認が行えます。また、運行情報のWebシステムにある船名をマウスオーバーするだけで、HyperIntelligence(HyperCard)が表示され様々な情報を確認できます。このようにシステムを複数立ち上げることなく、情報の確認が行えます。
第三部:ZEUSCloudの活用事例紹介
ZEUSCloudをご採用いただいたツルハホールディングス 杏林堂薬局様の活用事例をご紹介します。杏林堂薬局様は、静岡県内に約83店舗を展開されているドラッグストアです。
今までID-POSデータを利用して、会員の購買分析、キャンペーンの効果測定を行っていました。しかし、ASPサービスを利用していたため、分析フォーマットのパターンが決まっており、Excelなどで2次加工を伴う作業が発生していました。
その課題を解決するため、新たな分析基盤の導入が必要となり、複数の製品を検討した結果、「ZEUSCloud」を採用されました。
「ZEUSCloud」を採用した理由
・スモールスタート可能
マーケティング部内に利用者数を絞って利用が開始できる。
ZEUSCloudは、データを蓄積する基盤の部分を含めて5ユーザーから始められる。
・容易な操作性
MD分析室の担当者様が分析フォーマット(レポート)を作成できる。
ドラッグアンドドロップで分析が可能。
・IT部門への負荷が最小限
システム環境を保持する必要が無く、直ぐに利用開始できる。
情報システム部門に負担をかけず、分析者が環境を用意
「ZEUSCloud」の採用後の効果
今までできなかった分析パターンを増やすことによって、新しい気付きを得る可能性を感じています。また、それらの作業に伴う効率化について、以前の2次加工に要していた作業と比較して、30%程度の効率化が図れているという効果を得ています。
詳細な事例は、こちらです。
ツルハホールディングス 杏林堂薬局様の事例
また、三光ソフラン様の事例 も併せてご紹介します。
無料で始められる ZEUSCloudトライアルプログラムを用意しています。
試してみたいと思われた方はぜひお問い合わせください。
まとめ
導入事例に基づいたご紹介は、スーパーバイザーや店長の方にとっては、業務効率化のイメージがわく内容ではないでしょうか。また、HyperIntelligence(HyperCard)の機能は、これまでのBI製品にはない、革新的な機能です。
いろいろなシステムを立ち上げて情報を確認するのではなく、今利用している画面から情報を取得し意思判断につなげていくことができるのは、社内のビジネスインテリジェンスを促進させる新しい機能です。
ご興味を持たれた方は、まず無償トライアルをしてみるのはいかがでしょうか。
もっと深く情報を知りたい!という方はそれぞれ下記からお問い合わせください。
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