このコラムは、Voicy をテキスト化し一部抜粋したものです。ご聴講はこちらをクリックください。
今回は、ヤンマー建機株式会社の田中重信さんです。DXにおける魅力をテーマにインタビューした記事です。
前編ではヤンマー建機株式会社について、そして田中さんご自身について伺っています。
自己紹介
田中重信と申します。生まれは佐賀県佐賀市で、現在は福岡県在住です。
ヤンマー建機というヤンマーグループの中で小型建設機械事業を担っている会社に勤務しています。
ヤンマー建機では、ショベルカー、ローダーなど専門的な機械を生産・開発・販売を行っており、福岡県筑後市から全世界に向けて製品を販売しています。
現在は、戦略部のDX推進グループと、品質保証部の品質企画グループの二つの部署を兼任しております。
兼任には色々といきさつがありまして、もともとは品質保証部、品質企画グループに所属しており、品質保証に関するさまざまなデータの集計や、海外工場の品質データの取りまとめ、ISO関連の業務も行っています。
もう一つが DX 推進グループで、これが現在のメインの仕事です。2022年1月に新設されマネージャーとして担当を任命されました。
仕事量は増えましたが、チャレンジしてみよう!という気持ちで進めています。ここ2年間ほど品質保証部品質企画グループでさまざまなデータ活用を進めて行く中で、生産部、営業部などの他部署から一緒にやっていきたいとの声を受け、個別に対応していました。
ただ、どうせやるのであれば、全社のDXデータ活用を取り組みたいと思うようになりました。そんな背景から担当を兼務することになり、「データを活用し会社の DX を横断的に見ていく」ことが私のミッションとなりました。
情報システム部門はシステムを作るプロです。そのため、インフラを整備し、システムを構築するのは得意です。しかし現場がどの様にデータを使うのかという点は、非常に見えにくいところがあります。
一方、私たちは日々現場にいて困りごとを抱えながらずっと活動してきました。皆さんが声を上げて相談してきてくれたところがスタートだと思います。
ヤンマー建機へは、2年前に入社しました。社会人人生37年ですが、35年目にして初の転職先がこのヤンマー建機でした。
転職のきっかけとなったのは、九州から東京へ転勤した際の送別会で再会した、元同僚でヤンマー建機に転職されていた宮原弘樹さんでした。
品質保証に関して素晴らしいノウハウや知識をお持ちの先輩で、10年振りにお会いしたのですが、私が海外と英語でコミュニケーションをしていることをご存じだったこともあり、お声がけいただき、その後ヤンマー建機に入社しました。
DXにおける周囲の巻き込み術
前職では、機構設計や海外工場への出向、また海外の様々な仕入れ先との調整を行ったり、現地の販売会社へ行くなどしていました。私自身プログラムのコードを書いた経験はないのですが、帰国後ソフトウェア開発のプロジェクトマネージャーを担当することになりました。
その後商品企画にも携わり、海外の製品と組み合わせたアライアンスなども担当し、転職する2年前は、全世界のお客さまをサポートする部門で Salesforce を使ってビジネスのデータの可視化を行っていた中で MotionBoard という BI ツールに出会い、MotionBoard for Salesforce を導入しました。
そこでついに、以前わおん DX でもお話しされていた、ひろぎん IT ソリューションズ株式会社の品川さんや、株式会社成田デンタルの吉原さんと出会う事になりました。
※Voicyで取り上げた記事
★ひろぎんITソリューションズ株式会社の品川さん
データの可視化で “人” や “組織” のInnovation!
★株式会社成田デンタルの吉原さん
MotionBoardで歯科業界のデータ活用
nest(ネスト)という、ウィングアーク1stさんのユーザーコミュニティを通じて MotionBoard の知識を習得しました。
▼nest
https://www.wingarc.com/nest/index.html
一般的にユーザーコミュニティは、メーカー側が主導であることが多いという印象ですが、nestはユーザー主導です。ユーザーがリーダーとなり、ユーザー自身が MotionBoard を使ってアイディアを出しナレッジを共有するという素晴らしいコミュニティです。
参加者の皆さんも初心者をあたたかく迎え入れてくださり、ツールを使いこなせていない参加者のスキルをどんどん引き上げてくれます。困っていることを質問すると、皆さんが色々教えてくれるので勉強になります。
私は nest の九州・沖縄ワーキンググループと製造業データ活用ワーキンググループに所属しております。また、昨年秋から【夜な夜なの】という企画を立てました。水曜日の夜7時に、夜な夜なオンラインで集まって MotionBoard を使っていろいろ勉強しようという会です。
各自勉強したことをnestで発表するのでとても刺激があります。
MotionBoard は機能がとても充実しているツールで、日々使っていてもまだ知らない機能があるという印象を受けます。今年の nest 九州・沖縄ワーキンググループの目標は【マイナーな機能を使って遊ぼう!】です。参加を強制していないので、皆さんが自然に集まって一緒に学ぼう!遊ぼう!という雰囲気で楽しいです。
年齢層も20代から私みたいに60代に近い方まで、年齢層はとても幅広いです。nest の場では皆さんが対等な立場で発言ができ、世代を超えた繋がりは素晴らしいなと思います。この活動を通じて得たさまざまな気づきや学び、そしてちょっと変わった使い方などは、仕事はもちろん、さまざまな面でプラスになっていると思います。
つづきは後編で