公開日:2023年9月17日

更新日:2023年9月17日

本記事は、弊社社員がパーソナリティを務める音声メディアVoicy 「わおんDX 気ままにインタビュー」にて、株式会社プランノーツ(以下、「プランノーツ」)代表、ノンプログラマー協会代表理事の高橋宣成さんへ4回に分けてインタビューさせていただいた第3回目の内容をもとに作成しています。高橋さんはITスキルやコミュニティ運営など、新しいことを試行錯誤し、大変な思いもしながら独学で習得されており、だからこそ次に学ばれる方へは簡単な方法で伝えたいと考えられています。第3回目はそんな高橋さんへ「コミュニティ運営がなぜ実現できたのか」について伺っています。

高橋宣成さんへのインタビュー:全4回

第1回目:ノンプログラマー向けのITスキルアップ支援を始めた理由
第2回目:GIVEすることが自分の学びになることを体験できるコミュニティ
第3回目:独学の大変さがわかるからこそ次の人には簡単な道を伝えたい
第4回目:ドキドキする越境学習で冒険する心を育む

 

高橋宣成さん:プロフィールと経歴

電気通信大学大学院電子情報学研究科修了後、サックスプレイヤーとして活動。日本におけるビジネスマンの働き方、生産性、IT活用などに課題を感じ、20156月に独立、起業。現在「日本の『働く』の価値を高める」をテーマに、ノンプログラマー向けデジタルリスキリング支援、組織のDX推進・越境学習支援、コミュニティ運営などを行う。コミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会」主宰。Voicy「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」パーソナリティ。NewsPicksプロピッカー。東京工芸大学大学院非常勤講師。自著に「デジタルリスキリング入門」「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」「詳解!GoogleAppsScript完全入門」「パーフェクトExcelVBA」「Pythonプログラミング完全入門」。

高橋さんのブログ
https://tonari-it.com

コミュニティは孤独なプログラマーが共感できる場所

—コミュニティは、人と関わったり、みんなで集まるのが好きというタイプの方が多いイメージですが、高橋さんご自身はいかがですか。 

高橋さん: みなさんと過ごす時間は楽しいと感じていますが、私本来のキャラクターは、コミュニティの中で闊達に活動したり、積極的に話しかけたりするのは得意なタイプではありません(笑)休日も、家族と一緒に出かけたりもしますが、そうでない時はずっと仕事をしていたい方で、ひとりの時間が結構好きです。 

—そんな高橋さんが、なぜコミュニティを運営しようと思ったのですか。 

高橋さん:ノンプログラマーでプログラミングスキルを学んでいる方たちは、以前もお話ししたように会社の中ではすごく孤独です。そんな方たちを集めてコミュニティを作ると、同じ境遇を分かち合える同志がいるという気持ちが沸いて、共感しお互いを応援し合うので、メンバーの成功を自分のことのように喜び合います。コミュニティの中で共感が生まれるような領域設定がうまくできていたように思います。 

—共感が生まれるという点は、コミュニティを立ち上げる前から想定されていたのでしょうか。 

高橋さん:言語化は全くできていませんでした。ただ、自分でプログラミングをしてツールを作っても評価されない孤独なプログラマー達が集える場所を作ったら、盛り上がるだろうなとイメージはしていました。

講師と受講者の関係性を発展させる講義のあり方

—コミュニティの具体的な取り組みを教えてください。 

高橋さん:最初は私がイベントを作り講義をしたりしていましたが、ニーズが増えて活動が増えてからは、私ひとりが講師をするのではなく、コミュニティで講師をするにはどうするか、講座の組み立て方や内容などのルールを決めて、メンバーのみなさんが講師へも取り組めるよう、また成果も出していけるような工夫をしました。

—講座の組み立て方や内容などのルールについて詳しく教えてください。

高橋さん:コミュニティの良いところは人と人とのつながりが多いところです。一般的なプログラミング講座では講師が一方的に講義を進める流れはよくあると思います。途中で質問もできますが、誰も発言をしないことが多いように思います。
でも、講師が質問を引き出すことができれば受講生は問題を解決できますし、そのやり取りを他の受講生も聞くことができ学びにつながります。関係性を講師対受講者の1対Nではなく、N対Nにすることが重要なデザインになると考えていて、イベントや講座を企画するときも関係性が広がるよう作っています。 

—N対Nが大切だということは、高橋さんが講師をしてみて気づいたのでしょうか。 

高橋さん:はい、そうですね。それに、色々と調べると過去の知見があり、やはり昔からそう言われてきたことなのだとわかりました。

独学の大変さがわかるからこそ簡単な道を伝えたい

高橋さん:大事なのは学習することだと考えています。私はもともとプログラミングができず独学で学習しましたが、これが今につながっています。独学は辛いことがたくさんありましたが、自分が勉強した中での苦労を踏まえ、次に学ぶ人により楽な学習方法を提供しアウトプットすることが結果的に自分のためにもなると思っています。
以前もお話しましたが、GIVEをするとそれが自分にも返ってきます。例えばブログを書いたり、コミュニティで話したりすることが、人のためにも自分のためにもなっています。

全4回中の第4回目へ続く

高橋宣成さんへのインタビュー:全4回

第1回目:ノンプログラマー向けのITスキルアップ支援を始めた理由
第2回目:GIVEすることが自分の学びになることを体験できるコミュニティ
第3回目:独学の大変さがわかるからこそ次の人には簡単な道を伝えたい
第4回目:ドキドキする越境学習で冒険する心を育む

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