新業績管理システム構築
SAP® HANA® に、SAP® R/3® (ERP)とDivaSystem(連結会計)の情報を統合
SAP® BusinessObjects™ (BI)との組み合わせで全社KPI管理の高度化に成功

ナブテスコ株式会社

お客様の要望

  • フォーマット不統一による業績見通しや月次報告等の経営情報の収集作業が非効率であった。

  • 連結処理を表計算ソフトで行っていたため、グループ全社の連結計数や経営判断に必要なKPI指標の算出に時間を要していた。

効果・実績

  • 計画・業績見通し・実績を統合させ、情報の一元集約による共有化を実現。

  • BIツールが不得手とする、入力データを画面に加える機能をジールの技術により可能にし、KPI数値に対する定性的な評価コメントの入力機能をシステム統合した。

ソリューション選定の経緯

ナブテスコは、分析基盤(経営情報可視化システム)をSAPジャパン株式会社(以下:SAP社)製品へ統一し、制度連結で既に導入していたDivaSystemへ財務情報を統合化し、「連結決算の合理化=徹底的な自動化」「分析に注力できる情報の融合化」「IFRS導入を見据えた経営管理」を目的としたシステムへ刷新する方針を固めた。

同社では、およそ20年前よりSAP社のERPパッケージであるSAP® R/3®を導入しており、現在までに保持している膨大なビックデータを見える化し、ボトルネックを発見することで改善策・解決策などのアクションのきっかけになるものであると考え、親和性のあるSAP HANA®とSAP® BusinessObjects™(以下:BO)の導入を決めた。
SAP社からの紹介により、ジールが導入とプロジェクト全体の管理を実施することになった。

新業績管理システムの機能と成果

【正確性】
DivaSystemによる月次単位での全グループ会社を対象とした情報集計開始に伴い、新業績管理システムとの連携による、予実管理・比較や計画値の早期把握・分析が可能となった。

【網羅性】
SAP HANA®を核とした業績管理システムに統合することで、グループ会社を100%網羅し、正確な情報を提供できるようになった。

【作業工数の削減】
従来の四半期決算を月次決算に運用を切り替えた事で、決算業務にかかっていた日数が40日から10日に変更となり、スピーディな決算処理が実現した。

同社が最も重要視した機能が、KPI数値に対する定性的なコメント情報のBO画面活用だった。BIツールは元来、レポート画面に直接情報を入力してデータ反映する事を不得手としているが、今回BOとは別に、コメント入力用のWeb画面※を用意し、担当者が入力したコメント結果を即時BO画面に反映する事をジールの技術により可能にした。
具体的には、DivaSystemの財務情報を基に算出した各KPI数値に対応するコメント入力用Web画面を複数用意し、BOのダッシュボード画面・レポート画面に表示した各KPIコメント入力欄をマウスクリックした際に、BOから必要な情報をWeb画面に受け渡すように実装。これにより、各KPIに対応するWeb画面への画面遷移を実現し、お客様の機能要求に対応した。

※従来エクセルベースで各カンパニーから情報収集していた定性的なコメント業務の効率化を目的とし、本プロジェクト向けにjavaによるスクラッチ開発で構築したWebアプリケーションシステム。
定性コメント入力をシステム化した事により、各拠点からインターネット経由でコメント入力が可能となり、コメント情報をデータベースに蓄積できるようになった事で情報の一元管理を実現した。

システム概要

※各社の社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

ナブテスコ株式会社 会社情報

本社所在地

102-0093 東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル

創立

2003年 9月

事業内容

精密機器事業、輸送用機器事業、航空・油圧機器事業、産業用機器事業

URL

ナブテスコ株式会社(以下:ナブテスコ)は、それぞれ長い歴史を持つ帝人製機株式会社と株式会社ナブコが2003年に持株会社を設立し、生まれた会社です。

それから10年以上を経て、ナブテスコは、制御技術によりモノを動かす「モーションコントロール技術」を中核に、世界トップクラスの機械制御・電子制御技術を駆使し、鉄道、航空、船舶などの輸送分野から、ロボットや自動ドアなどの産業・生活分野にいたるまで、多岐にわたる製品が高い市場占有率を有しており、信頼性の高い製品の提供を通じて、安全・安心・快適な社会の実現に貢献しています。

受け継がれてきたものづくりのDNAは、今も脈々と息づき、信頼のブランドに刻まれています。

製品ソリューション紹介

SAP®BusinessObjects

SAP BusinessObjects Business Intelligence は、BIツールの一つで、企業が保有する膨大なデータを可視化し、分析することができます。
1990年に設立されたBIツールの先駆的な製品「Business Objects(BO)」をSAP社が2008年に買収し、2017年「SAP Analytics Cloud」と名称を新たにし、リリースされました。
SAP BusinessObjects Cloudをベースとしたビジネスインテリジェンス(BI)、データのレポーティング、ビジュアル化、共有機能が一元化された情報系分析のクラウド版としてリリースされました。
更にSAP社が提供しているクラウド型アプリケーション開発のプラットフォームである「SAP Business Technology Platform」の BI機能として連携可能であるため、クラウドを介して有用なインサイトを引き出すことが可能です。

お客様が実現したいことに寄り添ったご提案をいたします。
少しでも気になることがございましたら、まずはジールまでご相談ください

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