株式会社リードヘルスケア 管理部 業務課 係長
末永 徹氏
一般用医薬品、医薬部外品、健康食品、介護用品、化粧品、乳製品などの健康関連総合商社であるリードヘルスケア。
同社では、ITを活用した営業力の強化に早くから取り組んできた。2015年には、約100名の社員が利用する営業支援システムを刷新した。
Oracle Databaseによるデータ基盤を軸として、分析シミュレーション用多次元データベース「Oracle Essbase」による予算計画を実施するとともに、ビジネス・インテリジェンス(BI)製品「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition」を用いた売上情報の参照、各種レポートの作成が行える環境を構築。データ入力の効率化と、レポート作成の短縮化を実現している。
そうした中、2021年 9 月に営業支援システムが稼働している物理サーバが保守契約期限を迎えることとなり、新システムへの移行プロジェクトが立ち上がる。そこで掲げられた要件の1つがパフォーマンスの向上だった。
管理部 業務課 係長の末永 徹氏は、「2010年から各種販売データを蓄積し続けたことで、総容量が2億2,000万行にまで増加した結果、Oracle DatabaseやOracle Business Intelligence Enterprise Editionのレスポンスの劣化が生じていたのです。実際、営業担当者が欲しいデータを参照しようとしても、大量データを出力するBIレポートを開くには1~2時間かかることもありました」と説明する。
もう1つの要件が、BCPやDR対策の実現だ。現在、リードヘルスケアではBCPやDR環境の整備を目的に基幹システムのクラウド化を進めており、営業支援システムについても物理サーバからクラウドへ移行することが求められていたという。